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「虹の照明」
作者のねらい
 裏磐梯に3人で写真を撮りに行った。2日目の帰路、達沢の不動滝に立ち寄った。二人はフイルムがないと私だけがカメラを持っていった。幸運にも滝つぼに虹がでた。虹を撮影したことがなかったのでうまく撮れるかわからなかった。人に聞けば1/2マイナス補正するといい。
 虹をみてワクワクしながら夢中でシャッターを押した。こんなに興奮したのは久しぶりのことであった。
 虹の輪のなかは、かなり明るく滝つぼのスポットライトの様子が表現できている。岩の間から流れ出る水の様子も生き生きしている。左上の明るい部分の草も点描として生きている。
 canon D10  ISO100 f8 1/45 ズームレンズ60mm
堀田先生評
 虹の撮影は難しい。虹の写真を募集した企画があったが全国から70数点が集まっただけだった。見た目にはきれいに見えても、見たとおりに出来上がらないことが多い。虹は空中にある実態のないものであるから捕らえどころがない。
 滝の流れを撮影するシャッタースピードは、高速シャッター流れをとめるか、スローシャッターにするかである。
 この写真はシャッタースピードがよい、多分1/60から1/125ではないでしょうか。(作者は即答できない。パソコンにはデータが残っている。)
 ディジタルカメラは暗部がつぶれないで表現できる。画面下の暗部もつぶれていない。
 この写真のいいとこは、構図がいい、白い滝つぼが配置が真ん中より画面の下に寄っているのがいい。
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「シンクロナイズスイミング」
作者のねらい

 日光湯の湖、雨が降り出しそうな湖面にカモが頭を突っ込みお尻を湖面に突き出したいる様子が面白い。
数匹がそろって餌をとるところをねらう。やっと2匹が同時にもぐるのが撮影できた。
 紅葉を遠景に入れて秋の湖面の様子がとることが出来た。
 canon D10  ISO100 f5.6 1/125 ズームレンズ135mm
堀田先生好評
 写真を見る目は、白い(明るい)部分や彩度の高い部分(赤や黄色)に目がいく。この作品では遠景の赤や遠くの白に目がいく。手前のカモに主題にするならカモと水の輪の部分を黒く焼いてみるといい。
今月の先生話
 自分のフィールドで撮影することと、それを破ること。
 美しいもの、きれいなものしか撮らない人がいる。しかし、きれいなものも見たままでなく、一工夫が必要。
 写真は足し算である。自分の考えと情景を足して作品を作る。
 光の感情を捉えよう。
 花は背景との組合せが大事。

 ☆フイルムの選び方
 季節により光のコントラストの強弱がある。
 コントラストや光の陰影が少ない「冬」「春」は、リバールフィルムを使う。
 光のコントラストの強い「夏」、色のコントラストの強い「秋」はネガフイルムがいい。
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