11月の作品
今月の先生(古郡)の話
☆風景写真は、風景を再現するのではなく、表現するのである。
☆撮影した写真と「対話」してイメージが涌くようなら、いい写真といえる。
☆被写体が表現するに足りるかを判断するとき、色を取り除いて見るといい。色にだまされないように。
☆写真はいかに光を取り込むかである。
☆撮影の現場では、その場の雰囲気に溶け込み、身も心も被写体と一体になるといい写真が取れている。
☆組み写真は、分解して、再組み立てする。繰り返しでなく、視点を変えたものを組むようにする。


作品1
作者の話

 裏磐梯、曲沢沼の朝(8時前)湖面に映る紅葉を捕らえようと大勢のカメラマンが湖畔を占拠している。

 今年の紅葉は夏の暑さが不足したためか鮮やかさかける。
 フォトレタッチでポジフィルムのように空を青く、紅葉を鮮やかにした。
先生の評
 水面の線が画面のちょうど真ん中にあるが、上下どちらかに寄せるのが定説である。湖面を表現したいのか、木々の紅葉を表現したいのか、それにより変わってくる。この写真ではどちら主眼があるのかわからない。一つの画面に両方を表現しようと欲張っている。
 一般に水に映る景色は綺麗である。この作品も湖面を大きくするといい。

 「皆さん、いかがですか?」、「作者がいいと言うなら、それでいいのではないですか。」、「その説も一つの意見です。中心線で半割りは好ましくないというのも、常識ですから破られていいですね。」

作者の話
 ススキが陽の光に「ピカピカ」輝いているのを、紅葉をバックに撮影した。紅葉のボケ具合が今ひとつである。


先生の評
 この作品は、作者の狙いどおりにで、うまくまとまり、完成品です。


作者の話
 裏磐梯の秋元湖の夜明けです。真っ暗な朝の4時から三脚をたてて待った日の出ですが、上空から雲が広がり考えていた場面にはなりませんでした。
 うっすらと明るくなり神秘的な世界になりました。三脚を残したままカメラを抱えて湖畔を駆け回り、何枚か撮った中の1枚です。


先生の評
 この光景を見てどきどきしたのではないですか。カラーでありながら淡色をうまく活かしています。
 空の部分が多すぎます。上部と右の暗部を切りつめといいですね。

 
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