10月例会作品と先生の話 |
先生の指摘による修正作品 |
「激流」 群馬県の諏訪峡を流れる奥利根のボートが上流に向かって漕ぎあがっていく水しぶきを撮影した。フレームを傾けて水流の激しさを強調した。 <堀田先生> ●フレームを傾けることは一向に構いません。自分の思いを強調するはいい。 ●水しぶきがよく撮れているがシャッタースピードは速いのかい?。“連写でとればと言われ、それに夢中でしたので記憶していません。”<ディジタルの記録を見れば。シャッタースピードは速くなく1/90です。 ●水しぶきの主題の部分を強調するために、左上の人物を大幅にカットすると、水しぶきがかかっている前の二人に目線がいく。 |
先生の指摘による修正作品 |
「赤レンガ倉庫」 赤レンガ倉庫の運河に移る光と暗雲の空を撮影した。 <堀田先生> ●手前の草はなぜ入れたのですか?。”近景のつもりで入れました。”望遠レンズを使うようになって、近景、中景、遠景の構成は物足りなくなった。近景と中景又は中景と遠景という構図がいい。<いつも近景を何らかの入れていた私はそんなものかと、聞いている。> |
先生の指摘による修正作品 |
「帰り道」 ライトアップの横浜税関前の赤レンガ倉庫から山下公園に抜ける高架の歩道を変える二人を捉えた。 <堀田先生> ●ライトアップした明るいビル、暗い色の三角形の倉庫が色の平面構成になっている。 ●右と上部をトリミングするといい。<作者は、ドーム上の尖塔を入れたかったのに。> |
KK |
今月の先生の話(堀田先生) 〇 <写真は変わった> 昔、銀塩写真をやっていた人がデジタルをやるようになって、撮影からプリントまで自分でできるようになり生き返っている。 反面、どれだけ目新しい作品ができるかが問われる。作者の思いを見る人にどう伝えられるかが課題である。 〇 <人に見せてうまくなる> なぞり写真や自分が撮ったいいなと思う作品でも、一人ではうまくなれない人に見せて互いに批評しあうことで上達する。写真クラブはその役割をしている。 〇 <求心力> コントラストをつけるには、デジタルは得意とするところです。主題以外のものが目立つ主題が浮かび上がってこない。 〇<デットゾーン> 画面の上から20%と下から20%以内はデットゾーンになるので構図に注意すること。 〇 <色飽和> グリーンや赤は色飽和を起こし階調がでない。そのためコントラストを高めるようにするといい。 グリーンと赤を出すため、キャノンの最新のプリンターは「グリーン」と「赤」を追加している。 〇 <キャプション> 「長すぎる待ち合わせ時間」・・・・キャプションがいいですね。 キャプションのつけ方で主題が浮き上がり、写真の見え方が変わる。 「ネイチャー写真」の題名には「歳時記」。「スナップ写真」には映画や小説の題名が参考になる。 〇 <デジタルでの背景のぼかし方> @背景をコピーしたレイヤーを作成、Aコピーしたものを「フィルタ」「ぼかし」「ぼかす(ガウス)」で調整してぼかす、B消しゴムツールで下のレイヤーの画像が出るように消す。(ポイントは、不透明度を20〜30%にするとディテールがつぶれない。) 〇 <ダイナミックな構成> 斜め左から右下へ流れる構成は弱く、右上から左下に流れる構成はダイナミックである。 〇 <デジタルの絞り> デジタルは焦点深度が大きいので、開放か、一段絞った程度が「いいボケ味」が出る。 〇 <シャッターチャンスは> いいなーと思ったときがチャンスである。シャッターチャンスは一期一会である。風景写真は「はっ」としたとき、まずシャッターを切る。 また、自分の思い込みの作品を人に見せて意見を聞くことが大事である。 〇 <ワイドレンズをうまく使おう> ワイドレンズをうまく使って主題をはっきりさせよう。 |