2004年12月例会作品と先生の話
 
「天使」

 横浜赤レンガ倉庫の「天使が地上に舞い降りる映像と音楽」の催しものの構造物の天使と白い羽赤い模様を三角構図に撮影した。天使が今にも舞い降りそうな雰囲気を出したかった。

<古郡先生>
 ●天使の青い目がよく表現できました。白く飛んでしまわないかと思いました。
 ●3つのポイントを三角形の構成にして、斜めに構成され動きがありいいところを切り取っている。
 ◆一脚を使用し1/15で撮影しました。
 ●一脚を使えば1/15で撮れるのですね。
 ◆ASA感度800でとりました。
「X'masイルミネーション」 
 赤レンガ倉庫の石畳に映し出されたイエスキリストの映像をお店のクリスマスツリーを背景にクリスマスらしさを表現した。

<古郡先生>
 ●私もこの光景を見ました撮影の準備をしていなかったので撮影しませんでした。
 ●ここで子どもが遊んでいるところを撮ると面白い写真になります。
 ●このような構図になるのですね。背景のクリスマスツリーもアクセントして効いています。
 ●分離がいいですね。向こう側の現実のツリーと、こちらの映像との組合せが変化があって面白い。


「金網越しの夜景」 
 大桟橋埠頭から赤レンガ倉庫やランドマークタワーの夜景を撮影した。このままではよくある写真になるので、金網越に撮影した。金網の光っている部分が水玉のようになり面白い作品に出来上がった。

<古郡先生>
 ●作者は前もって考えて現場に臨んだのでしょうが、人とは違った独自性がでた作品に仕上がっています
 ●典型的な夜景の写真ですが金網を写し込み独自性があり、絵葉書ではない作品になっています。作品化しようと意図が見えます。
 

 
KK
今月の先生の話(古郡先生)

〇 <自分の眼が自分を育てる>
 自分の眼が自分を育てる。対象をよく観察し、何枚か撮ってみる。構成を考えて主役を左にするか右にするか、またサブをどこに配置するか。沢山とってみるといい。
 出来上がった作品から、撮影した過程の反省をすることにより次へのステップになる。

〇 <心に感じたことを生かす>
 心に感じたことを切り取る、自分が感じたギリギリのところを切り取りそして絞りこむ。

〇 <面白いと思ったものを撮る>
 面白いと思ったものはまず撮る。アングルを工夫したら違ったものに見えないか。加工できるものなら分解や切断加工して撮ってみる。記録として面白い写真になる。
 また、なんだか面白いなーと見せる作品もいい。

〇 <人物をうまく取り入れよう>
 風景写真に人物を入れるには、風景にふさわしい人物が来るのを辛抱強く待つ。登場人物は通常と違った人物がいい、若いカップル、親子、子ども達などです。

〇 <流れるような構図>
 流れるような構図にするにはモチーフを斜めにするとよい。

〇 <背景の処理>
 主役を生かすためにバックを省略するといい。手法として絞りを開放、焦点距離の長いレンズを使用すると、淡いボケができる。

〇 <面白い光景に眼が行くことが大切>
 面白い光景に眼が行くことが大切です。どうしたら作品に仕上げることができるか、未消化に終わることなく、何回も通ってみることが大切。
 
〇 <多岐にピントをあわせておく>
 ピントあわせを多岐にしておくと、撮影後作品にするための選択肢ができる。
 作品は出来上がったものが価値の判断基準となる。。





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