2005年2月 香川フォトクラブ
例会作品と先生の話
 
「春のきざし」

 古い民家に春の柔らかい日差しが板の間に差し込み、生け花をする女性をシルエットにならないように撮影する。

<堀田先生>
 ●明暗差のある難しい条件のなかでよく撮れています。余黒(印画紙の枠の黒い部分)でないほうがいい。全体に黒い部分が多くなり、題名に反して暗い感じになる。

 下の写真は余黒を取り除いた。
「紅い風」 
 湯河原梅園(幕山公園)の七分咲きの梅を撮影すると画面の左から右へ赤い光が映りこんだ。どうしてこのような現象が起こるのか先生に聞きたくて持ってきました。

<堀田先生>
 ●不思議な写真だと思っていた。作者に聞こうと思ったが先に質問された。どうして起こったのかわからない。

「ひな壇」 
 衝立の面白い模様とひな壇を合成して覗いたような感じに作った。。

<堀田先生>
 ●おしゃれの感じに出来ています雑誌の表紙のような感じです。ただひな壇撮影が露出オーバーではないでしょうか。赤い色のディテールが出るように撮るといい。
KK
堀田先生の話

香川の写真展について
香川フォトクラブの作品はよく出来ていた。
理由の一つに「数は力なり」があると思う。会員数が多いことは、会員同士の情報交換量が多いことにある。
「頑固者が多い」といえば言葉は悪いが「個性の強い人」が多く、作品にバラエティーがでる。

写真についてのアドバイス
。白では調子がないが、絵では描けない写真の色のうつろいがある。

〇トリミングは雰囲気を変えると考えてみたらどうでしょう。
・ベテランはトリミングを嫌う。撮影のときに十分に考えているから必要はないと思う。
・画面の中で魅力を感じるところを相手に伝えるためにトリミングする。
・ファインダーの覗き具合でできが異なる。トリミングは撮ったときの雰囲気を変えると考えるといいでしょう。

〇白(明度の高い部分)の扱い方
・外側の白は見る人に存在感を訴える。

〇ついで学問
・テーマを決め手作品作りをしているとそれに関ることに精通することができる。

〇ハートで絵作り
・フィーリング感触で写真を撮る潤いのある感覚は、体系つけ理論的に考え、決め事で絵作りをしないでハートで絵作りする。

〇人物写真と背景
・人物写真で主題を生かすのは背景にある。

〇現実と夢
・写真は現実を取るより夢の配達人になろう。







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