2005年4月 香川フォトクラブ
例会作品と先生の話
 
「白い影」

 北海道に3泊4日29,800円のツアーに参加して流氷を見に行った。今年は北海道も雪が多く、前日に降った雪が逆光のなかで雪が白く光っていた。

<堀田先生>
 ●南国に育った人は雪を見ると異常に執着心をもつて撮影する。雪の写真は難しい白一色になり勝ち、それを避けるために半逆光ねらう。この作品は逆光でとっている。だから手前の雪のテクスチャーが出ているがトップライトのあたっているあたりはテクスチャーは出にくい。
 雪のふわふわ感を出すには空の青い部分はこんなに多くいらない。そうすると白い雪と影により雪の質感が出る。


「ハーモニー」 
 木場公園の美術館の建物と噴水で構成されるフォルムが春の光の調和を感じ取った。仕上げに暖色系のフィルターをかけてソフトの感じに仕上げた。

<堀田先生>
 ●この作品はモダンなつくりになっている写真だが、一つ気をつけて欲しいことは対角線に強い斜線を持ってこない。両方の領域がそれぞれが異なる世界を主張しあうことになる。

「フォルム」 
 テレビで反日運動を放映しているみて不安な感じを抱き、穴だらけの油断し土壌に三角形のとがった感情が整然と攻めてくる様子を表現したかった。

<堀田先生>
 ●感じたことを何らかのイメージににしてみたいと思うことはあるが、このような作品は、作者が何を考えているか、見る人が何を探ろうすることのせめぎあいになる。
 それを手助けするにはキャプションをつけるといい。作ったときの気持ちを書き表しておくといい。説明がないと、この作品は三角形と丸の構成の作品と思われる。
 これから作者がどう脱皮するか楽しみにしている。

KK
堀田先生の話
<挑戦>
 100枚撮ったが思うような写真がないと作者はおっしゃるが、思ったことと、やったことが一致したら面白くない。
 海老名に1年に200日かわせみを撮りにいく人がいる。かわせみには習性があるその習性を知ってそれにあわせて工夫して撮影する。夜明け夕暮れリモートコントロール28mm広角レンズで撮影する。日暮れとストロボに照らされた鮮やかに羽の色が浮きだっている。
 好きこそ物の上手なりである。

<花の写真>
 花の写真は、アンダーぎみの濃い色は印象は強いがなんとなく気品に欠ける。
 深紅のバラは激しい感情を出すにはd¥適切です。
 フォトジェニックな花の写真にするにはにピントを合わせ背景をぼかすといい。

<人物はストリーを作る>
 ケイタイをもった人など今風な人物を入れると物語性が作品に出る。

<決めて撮る、感心して撮る>
これだと決めて撮ると、わー素晴らしい感心して撮るは違う作品になる。

<三分割法>
 たて横3分割した交点に主題を置くと安定した作品になる。画面のデッドポイントに主題を置かないように注意する。


<絵作り>
 絵作りは近景中景遠景を活かし変化のある構成にし見る人の視線を誘導するといい。
 眼で見たときより、写真はディティールを写しこめない。色のある花も、白赤緑の色の塊に撮れる。だから同じ色の面積ができるとき、同じないなら内容に工夫して変化が出るようにする。

<年よりは後から>
 人物を撮るとき年よりは後方から撮ると絵になる。その後姿に人生が見える。
 若い人は背中に表情がないので前方から撮るといい。

<テクニックのバリエーション>
 工夫のなかに自分の蓄積ができる。
 後ボケはいいが、前ボケは主役を食ってします。
<ダルな空間>
 グレーの中に黒い線が画面を支配している、ダルな空間を処理するとい。

<連想>
 写真を見るとき、その作品から何を読み取るかが大事。作者はどんなつもりで撮り何を伝えようとしているのか。
 作者は見る人の反応を期待しており、見る人は作者の意図を汲み取ろうとしている。この探りあいが面白い。
 作者はどんなに見てくれるか考えて作品にするといい。



 
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