2006年1月 香川フォトクラブ
例会作品と先生の話
「白い道」
  2005年12月大雪の日、新潟県松代の棚田を撮りに行く予定だったが、雪で棚田の見えないとのことで、行き先を日光に変更した。
 日光も吹雪がひどく。横殴りの雪が降り注ぎレンズに叩きつけていた。白の世界を露出補正で表現した。
 

<堀田先生>
 ●モノクロの写真ではハイキー、ローキーの表現がありますが、カラーでもハイライトに表現することができます。萱と雪以外に撮影されていないことが吹雪の状況が出ています。


「渡良瀬夕景」
  翌日、日光は吹雪撮影状況は芳しくない。渡良瀬の夕日を撮影することにした。渡良瀬は広大でどこで撮影していいのか見当がつかなかった。萱を前景に夕日を撮っていたが撮り終えて、振り返ると東の空が茜色になっていた。バスの出発時間を気にしながらピンクから紫色へのグラディエーションの様子をとらえることができた。
 

<堀田先生>
 ●日が沈んで10分から15分空は色に染まります。ちょっとピントが甘いのではないでしょうか。
<今月の堀田先生の話>
●組写真
 時系列に並べることを「できあがり組写真」という。時系列に並べることは子供の頃、朝起きて何々しました。それから・・・・・・・。と作文を書きましたがこれと同じです。並べ替えることで訴求力が増します。モチーフを距離、角度、ロー・ハイアングルを変えて作品にします。
●見せるから読ませる写真に
 浅井慎平が写真集は文芸書のような写真集であるべきだ。写真の意味合いを読ませるようなものがいい。
●写真は「引き算」か「足し算か」
 写真は引き算の芸術といわれるが、足し算でもある。画面に必要なものを足して付加価値を高めることができる。
●視覚心理
 枠の中の重みは左上が一番軽く、次に右上、右下が一番重い。縦に足し算すると右側が6、左側が4で右側が重いことになる。
 この結果、画面の軽い左側に主役を配置すると際立つことになる。

     






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