午前2時30分 諏訪神社の宮立
2003年暁の祭典 浜降り祭
 「海の日」が祭日になってから毎年7月20日に、茅ヶ崎海岸で暁の祭典浜降り祭が行われる。
 私の町内の香川諏訪神社の神輿の警備担当として神輿について一日を過ごす、時間経過を追って紹介します。
 警備担当といっても、昔のように神輿担ぎ手同士の争いや町内ごとの争いはありません。ですから名ばかりの役目です。
 浜降り祭の由来は2つある。
 一つは、大磯の国府の祭りの帰りに相模川の増水のため寒川神社のご神体が流されてしまった。そのご神体を茅ヶ崎の漁師が拾い上げた。それが浜降祭の起源とする。
 二つ目は鶴嶺神社の禊祭りに寒川神社が合流した。
 由来は、ともあれ浜降り祭は関東三大祭の一つだそうである。

 茅ヶ崎市内、寒川町内の30数基の神輿が茅ヶ崎の海岸に早朝集まり、平和、産業振興、漁業安全の祈願をして町内に持ち帰る壮大かつ勇壮な行事である。

 さまざまな神輿祭りがあるが、浜降り祭ほど神輿が近くで見ることができ、また神輿に触ってみれる祭りは他に例を見ない。
2003年7月20日撮影  パナソニックDNC−FZ1
午前3時15分
 香川諏訪神社の神輿は町内の大工亀井さんが制作した。それまでは香川の諏訪神社は女の神様だから神輿は要らないといっていたが、寄贈されてから神社の大事なものになっている。
 亀井さんは隣町の下寺尾の諏訪神社の神輿も制作した。
 二つの兄弟神輿は香川駅前で合流しトラックを載せるガソリンスタンドへ向かう。
午前4時30分
 かね万ガソリンスタンドを4時にトラックに載せて出発、海岸の西浜駐車場に4時20分に到着。
 各神社の神輿が集結し、ここから海へ向かって担ぎ出す。
午前4時35分 午前4時40分
 暁の4時30分会場に向かう見物人と会場に座って待っている大勢の人々。この時点では神輿はまだ駐車場に集結中。
午前4時50分 午前5時
 暁の海をたたき起こす、和太鼓「昇」の演奏
午前5時20分 午前5時40分
 午前五時過ぎから各神社の神輿が海岸に設けられた竹の門をくぐって式場に入場し始める。
午前5時45分
香川諏訪神社の神輿は定位置に着座して7時(予定)からの式典を待つ。
午前6時 午前6時10分
いよいよ寒川神社の神輿がちょうちん、幟を前後にして入場する。
 最後の柳島の神輿は会場を延々40分乱舞し、定位置に納まったのが7時30分全部が納まるのに2時間かかったことになる。
 その間、神輿の担ぎ手は、ビールを飲み、おにぎりをご馳走になり、一眠りする。
 平和、産業振興、漁業安全の式が
7時30分から8時15分まで寒川神社の宮司によりとり行われる。
午前8時40分 午前8時50分
 各神輿は8時15分出立し、海に入り禊を行う神輿は全体の3分の1の十数基。
午前8時50分 午前9時
 海岸の近く南湖の5つの神輿(上、中、下、鳥井戸、茶屋町)はそろって禊を行い、祭りのクライマックスを迎える。
午前11時30分 午後12時30分
 町内に10時過ぎに帰着。一休みしながら、町内をゆっくり回り香川駅前に11時30分 大勢の応援担ぎ手に助けてもらいながら12時30分、無事諏訪神社に神輿を納めた。
 もともと浜降り祭は7月15日であったが海の日が20日に制定され、休日に行われるようになり、担ぎ手がいなくて困っていた町内は大助かりであった。
 しかし、海の日が第三月曜日に変わり、来年2004年は20日は火曜日にあたり、以前のように担ぎ手を確保するのに苦労することになるであろう。
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